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Life never suck :)

takako2009.exblog.jp

革命とは食することだ

革命とは食することだと、革命家は言ったらしい。

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中国語を読めない私には、言われたことを信じるしかないのだけれど、
食をこよなく愛し、最高のもてなしを食事で表す彼らを見て、納得してしまう。

2週間ほぼ毎日ファンさんに連れられて、おいしいご馳走に囲まれた。

中華料理は何が好きですか?


四川料理です。


その瞬間から、四川料理の旅が始まる。

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赤いとんがらしにまみれた、肉や野菜。

宝探しのごとく、食べたい一品をはしでほじくる。

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慣れない手つきで物色する私を見て、ファンさんはご馳走を取り分けてくれる。

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四川地域は盆地で湿気が多いため、辛いものを食べて汗をかき、健康を保つのだそう。

「まーらーたんが四川料理の基本です」とファンさんが言っていた。

からくて、あつくて、しびれるのが四川料理の基本らしい。

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食は文化だなぁと思い切りご飯をほうばりながら納得する。

馴染みがまったくなかった山椒のとりこになった私は、
山椒をスーパーで購入し、日本でも食べ始めた。

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また、この赤い料理を食べたい。
ここに一人中国ファンが増えました。
# by tkk0511 | 2009-05-28 19:49 | 仕事

北京のアート

2週間の滞在中に、仕事先のコールセンター以外で一番訪れた場所は、
おそらく798。

勤務先のすぐそばにあったことから、
時間を見つけてはフラリとアートな空気を吸いに行った。

798とは北京のアートギャラリーで、中国3000年の歴史という言葉とは、
正反対の現代アートが並ぶ空間だった。


旧ソ連、旧東ドイツへ輸入するための軍事機器を生産するために機能していた
国営工場をリノベーションして出来たのがこのアートギャラリーだそう。


工場跡地と芸術の掛け合わせ。

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ここで働いていたかつての労働者たちは、
新しい798のカタチを、一度でも想像したことがあるのだろうか。

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テレビでよく見る、生産工場で働く中国の人々が簡単にイメージできた。

明日の生活の為に働く人々、アートをたしなみ、中国茶をたしなむ人々。

時間とそれに伴う変化とは、人の想像をはるかに超えるのだろう。

昔も、そしてこれからも。

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798と記された、さび付いた大きなドアを前にそんなことを思う。

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多くの作品は、”イマ”の人々をキャプチャーしていた。

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性を楽しみ、

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快楽を求める姿や、

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孤独に悩む人。

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精神との病にもがく若者。


寂しくてひざを抱えてしまうし、

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だからこそ、人は人とのつながりを求める。


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I love youと言われたいし、言いたい。





毛沢東が統制したかつての社会主義の中国が
westernizedされ、変わる、換わる、替わる。

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時代が変われば替わるもの。きっとそれは沢山ある。

街の概観や人々の振る舞いや、価値観や。

でも、きっと変わらないものだって沢山あるはずだ。

”イマ”も”ムカシ”も変わらないもの。

さみしいとか、うれしいとか、きもちいとか、つらいとか。

人間として感じる感情なるものは、いくら時がたったって、
変わらないものもあるはずで。


798の労働者がこの作品を見たら、新しいものに感嘆し、
受け入れられない変化を否定するだろうけど、
どこかで同じ人間として共感するものもあるんじゃないかと。

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そして、100人に1人くらいは、こんな風に喜びと感動で手をならすんじゃないかと。


中国のイマとムカシ、時代を超えた巡るめく妄想の旅を、私はしてました。


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# by tkk0511 | 2009-05-23 19:56

27才の誕生日

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27歳の誕生日は、タイミング悪く、北京で一人だと思ってたから。

ベンダーの方からのサプライズのバラには驚いた。

私の誕生日は月曜で、ベンダーの方々と初めて名刺交換したのも月曜で、
まさか出会って初日の方からお祝いをしてもらえるなんて想像もしてなかったから、

少し緊張しながらも、嬉しさで舞い上がる私。

仕事から帰ると、ホテルのスタッフさんからもこんなに素敵な演出が。

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ケーキとパンダとメッセージカード。

見知らぬ人に祝われた誕生日。

こんな経験は今まで生きてきた中で始めてだった。

おもてなしの心、きづかいの心、今日出会った人々のように持たなければ。

人を喜ばすことの大切さ。
そして、そこから生まれる人間関係の絆。

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私もこんな風に人の心をあったかくできるような、
人を思う気持ちと、しゃれた演出を提供できる、そんな人になろう。
# by tkk0511 | 2009-05-12 11:36 | 仕事

北京で気付く、世界の大きさ、人の小ささ

久々の成田は北京へと飛ぶ。

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楽しさと寂しさまじりながらの一人出張。

寂しいといったのは、別に、一人が嫌だというわけではなくて、
彼氏と喧嘩をしたまま別れて来てしまったから、心が曇っている感じだった。

成田空港まで見送りに来てくれたのに、素直に喜べなかった。
最後まで電話くれたのに、意地悪なことばかり言った。

むしゃくしゃしながら、湊かなえの告白を読み終えたフライト3時間。

北京空港に到着したら、ベンダー先のファンさんと、運転手さんが
迎えてくれた。新しい人との出会いで、憂鬱な時間が、少しだけ
楽しく、わくわくした。


協力会社のファンさんと運転手さんと共にBeijingの夜を走る。

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Beijigの街はきっと変わった。
15年前にきた幼心に覚えているBeijingの様子とは全く違う装いをしていた。

人気の少ない町並みを照らすビルの明かり。


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そこからは”人のにぎわう中国”とは異なった、
モダンで、少しすました中国の新しい顔が見えた。

北京オリンピックのために立てられたメインスタジアム、”鳥の巣”が放つ
静かな青い光から、中国経済のめまぐるしい成長や、現代化された国の発展、
変わりゆく国家イメージを伝えるんだという人々の勢い、たくましさを感じる。

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北京を一人歩く。

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この知らない土地で、どんな歴史が繰り返され、どんな文化で人が育ち、
そして、何を思って人は生きているのだろうと。



さっき、原付でとおりすがった人が、二人乗りをして、信号無視した。

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この人達が日本に来たら、何を感じるんだろう。
警察に捕まって、罰金を命じられたら
なんて理不尽な国なんだって思うのかな、なんて考えてた。

正しいことなんて、なにもないんだ。
そう思い出したら、なんかとてつもない開放感に包まれた。

地球は広いんだなぁ。

いつも外の世界を見るたび、思う。

そして、自分が抱えている悩みなんて、本当にちっぽけなんだなぁと。
小さいとしりながらも、躓く自分。
くだらないとしりながらも、執着する自分。

一人、歩きながら、彼氏のことを考える。

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成田で味わった、苛立ちと悲しみと、愛情が混ざった、苦い感情を思い出す。



人間は本当に小さい。

そして、その小さな人間の集合体が、大きな世界だということが、非常に興味深い。



そういえば、明日は私の誕生日。
カウントダウンは彼氏とウェブカメラでお祝い。

手書きのケーキをカメラ越しにかざして、お祝いしてくれた。

世界は大きい。
人も沢山いる。


だけど自分の居場所は、そんなに広いわけじゃない。
だからこそ、人間は、家族とか、恋人とか、友達とか、
大事にしなければいけないモノを必死に守り抜くのだろう。
# by tkk0511 | 2009-05-11 22:58

ゴールデンウィークの後半はずっと雨で、そんな時に限って色々上手くいかなくって。

面白いくらいに、私の気持ちと天気はsynchronizeしてた。


雨の中、田町へ向かう。

仕事だから、やらなきゃいけないことだから、そう頭の中で唱えては、
自分の意識を無理やり仕事にフォーカスさせた。

上手くこなせるはずなのに。
難しいことではないのに。

何も上手く出来なかった1日はあっという間に過ぎた。

物事を合理的にやりこなせない自分を責めながら、慣れない田町への駅へと向かっている時だった。

雨上がりの空に見つけた大きな虹。


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沢山の人が空に向かって、携帯をかざし、写メールを取っていた。

虹を見て、笑顔がこぼれる他人を見て、心が穏やかになった。

そして、私も携帯を空に向けた。


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大雨の後に出る虹。

きっと、どんなことにも光は差し込んでくるはずなんだって。

だから、明日もがんばろうって。


どんな慰め言葉よりも、励ましてくれたのはこの虹だった。
# by tkk0511 | 2009-05-10 00:21