確か、先々週末の三連休のこと。
今年2回目の虹がでました。
渋谷のビルと張りつくされた電線の間から顔を出す虹は、都会の空に不釣合いなほど
きれいで、そして、そのアンバランスな具合がまた良くって。
家と家の狭い隙間から除いたアイツは、街を歩く人々をも簡単に虜にさせて。
道にいた人は皆、上を向いていた。
ショップの店員は、店をほっぽって、外に出てきた。
渋谷に住む住民は、お隣さんのドアをたたいていた。
「ちょっと奥さん、虹ですよー。」って。
皆、あんぐりして空を眺める。
皆、携帯をかざして、写メを取る。
携帯特有の変なシャッター音が、あちらこちらで音を鳴らす。
こーゆうときです。
私が、世の中ってすてたもんじゃないよなって思うのは。
きれいなものを見て、きれいだなと感じることが出来る。
皆まだまだ、健全なんです。
きっとこれからも。
都会の空で、私は思います。
思った以上に、世の中は荒んでないんだって。